イギリスのディナーと策士早姫
【はじめてのひとり旅】ロンドン#9
おはようございます。早姫です。
さて、今日は我が家(ホームステイ先)の食事についてのお話。
我が家は、朝は自由に、ランチもそれぞれ出先やお家で好きに食べる。皆で食べると決まっているのは、ディナーのみ。
しかし、このディナーの時間がなんせ遅い。だいたい夜9:00〜9:30頃になるのだ。家族それぞれのライフスタイルがあまり思い出せないのだけど、パパのサイモンは自分のお店での店番やら管理やらをしていて、家のお近くの販売店だし、そんなに遅くに帰って来ることはない。そして、ママのカレンは、会社員やフルタイム勤務ではなく、自宅で近所の子供達を相手に、勉強を教えていた。いわゆる「公文式」や「学研」みたいなやつなのだろう。
なので、我が家にはいろんな子供がよく出入りしていて、ダイニングのすぐ横の部屋の、大きなテーブルで、勉学に励んでいた。ざっくりしたお家だったので、とにかくその辺がざっくりしていて、あまり記憶にない。なんか、知らない子供がいるな。とは認識していたけれど。
そして、我が家の子供たちは学生。日本の子供のように毎日せっせと習い事をしていた覚えもなく、学校から帰ってきたら、お家でゆっくりそれぞれの時間を過ごしている、または宿題や勉強などをしてらっしゃったと思う。
なので、何故そんなに晩ご飯が遅かったのかは謎であるが、はじめてのホームステイで、そこまで考えている余裕はなかった。
そんな我が家の晩ご飯は、ありがたいことに「お米」中心であった。いわゆる白米だけど、ここイギリスで日本米が簡単に手に入るわけもなく、東南アジアのそれであったが、そこは贅沢は言ってられない。ほんでもちろん、日本のように釜炊きでも電気炊飯器でもなく「レンチン」仕上げです。なんかよく分からない、お米専用のプラスチックの容器に米と水を入れて、レンジでチン。あら、簡単にご飯が炊けちゃった。てゆーご飯が、我々の毎日の主食。それプラス、何かしら野菜を炒めたヤツ(油多め)と、なんかタンパク質的なメイン。というのが基本的な晩ご飯のラインナップだ。
マレーシア出身のママなので、ガッツリのイギリス飯は出たことがない。しかし、これが逆に有難かった。きっとイギリスのトラディショナル飯(ミートパイやフィッシュアンドチップス)などが毎日のディナーで出てきたら、一ヶ月持ってない。毎日胃もたれだろうし、確実に5キロは太って帰ることになっていただろう。
イギリス飯の不人気さ(決して不味くはないはず)も小耳に挟んでいたしね。
日本のように、ご飯プラス野菜プラスメイン料理という環境、これまた神の恩恵でしかない。まぁ、このディナーの後に、謎のこってりケーキが付くのだが。
イギリスのケーキは、日本のフワッフワ軽いケーキではなく、どっしり重いバターケーキがほとんど。しかも、禍々しい色のものが沢山ある。そのケーキがアフターディナーに出てくることがよくあったのだ。
たまに食べる分には、全然構わない。むしろスイーツ好きの私、実はこのギトギトケーキを、ロンドン生活の終盤にはかなり気に入ってこっそり食べていた。
しかし、21:00~始まったディナーの後に食べるものではない。
「この食生活は危険だ」と考えた私は、留学初期段階で「Sakiはスイーツがあまり好きではない」という偽情報を流し、食後のスイーツタイムに参加せずに、乗り切ることに成功したのだ。
そんな我が家のディナータイム。お陰様で来た時の姿で、日本に帰ることができましたとさ。
食の話も家族の話もまだあるので、これから小出しにしていくことにしましょう。
では、今日はここまで。また、明日。